『医療ソーシャルワーカーからの実践報告』 第12回日本日本療養病床協会

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『医療ソーシャルワーカーからの実践報告』 第12回日本日本療養病床協会

2004.09.10

第12回日本療養病床協会全国研究会 札幌大会 より
会期:平成16年9月10日〜11日

医療ソーシャルワーカーからの実践報告

医療法人社団紫蘭会 光ヶ丘病院

医療ソーシャルワーカー 鍋谷真希

当法人には病院(237床、一般病棟・特殊疾患療養病棟・医療療養病棟・介護保険療養病棟・短期入所療養介護)を中心に、短期入所生活介護専門棟・通所リハビリ・福祉用具貸与・訪問看護ステーション・ホームヘルパーステーション・介護老人保健施設及びそれに併設する在宅介護支援センターといった医療・福祉分野のサービスがあります。「病める人の身と心に光を」の理念のもとに、保健・医療・福祉サービスを一体的に提供するよう努めています。病院の方では、療養病棟が主体で、一般病棟も併設しています。公的病院からの転院が半数以上を占めております。また一般病棟を併設している療養型の病院は県西部地区では唯一であり、重症の急性期患者様も受け入れできます。

患者様・利用者様が安心して療養できるように、病院・施設・在宅ケア部門がお互いに連携をとり、質の高いサービスを提供し、利用者の皆様が自立した生活を送れるようにサポート致しております。

今まで当院にはMSWがいなく、総師長・病棟師長が相談業務を行っていたこともあり、院内でのMSWとしての役割や位置づけが殆どありませんでした。

 こういった状況の中で、私なりに当院でMSW業務にどのように取り組んでいったかを紹介したいと思います。

私は、最初の3ヶ月間は患者様に直接接する病棟の介護職として勤務し、その後はMSW専任になりました。MSW専任となった当初は、病院という所で自分がどのようにして働いていけば良いのかがわからず、戸惑いました。入院される患者さんは、医療依存度の高い方が多く、自分自身医学的知識がない為どうのように先生方・病棟へ伝えていけば良いのか分かりませんでした。

私はまず初めに①病棟のカンファレンスへの積極的参加、②入院相談業務、③介護支援専門員(ケアマネジャー)との退院前の自宅訪問指導に同行の3つに主に関わりました。

最初の1年間はただ日々の業務に追われており、「本当に当院で私がMSWとして何をすべきか?」「ケアマネジャーとどう違うのか?」「連絡調整だけでいいのか?」と悩みました。また、医療面について分からない事が多く、入院相談時に退院後の事を視野に入れて相談業務を行えず、ただ入院相談業務を行うだけでした。

多くのサービスや情報が飛び交っている中で、その情報を必要としている人達に仲介役として正確に伝える人が必要ではないかと思いました。自分が当院でその仲介役として関わるべきと自覚しました。飛び交う情報の窓口として、当院に「医療・福祉相談室」が開設しました。結果、病院の窓口が明確になり外部から院内への連携がスムーズになりました。例えば、自分はたくさんの人と相談業務をしてきた中で、院内外の人と連携をとれるようになり、ご家族・患者様・他の病院や施設等外部の方が、直接病院に言いにくい事をMSWを通して伝えられるようになって、より双方の希望を聞いてあげられるようになってきたと思います。

こうやって働いていく中で、当法人では様々なサービスがある為に、自分に要求されることが日々多くなっているように感じました。それで、まずはケアマネジャーの資格を取得し、少しずつ業務の範囲を広げていきました。例えば、ケアマネジャーの資格を取得したことで、在宅サービスが今までより詳しくなり事業所間のやりとりが分かりました。対応しきれない事が多く、そういった部分に関しては様々な人脈を活用させてもらって仕事をしています。

 今回、ソーシャルワーカーが病院でどのように役に立つのかという意味を考えました。分かったことは、めまぐるしく日々変化している環境の中で、自分たちソーシャルワーカーは、患者様がおきざりにならないように、又地域の中で生活していけるように、支援していく役割です。また医療の世界では、医師・看護師といった様々な職種の中で、福祉のプロとしてその位置づけがされているということが分かりました。

 また、MSWが病院という所で働いていくには、医療を理解する必要があります。特に当院では医療依存度の高い方の相談が多く、実際にそういった患者様の入院が増えています。そういった環境で、私が当院でMSWとして今働けるのは、先生方はじめ、総師長・医療関係スタッフから、アドバイスや直接医学的知識を教えて頂いていることが役に立っており、MSWとしての自信につながっています。

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