『当院においてのインフルエンザ状況』 第11紫蘭会研究発表会

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『当院においてのインフルエンザ状況』 第11紫蘭会研究発表会

2006.10.01

当院においてのインフルエンザ状況

今回検査室ではインフルエンザについて調べてみました。

 最初に、普通の風邪とインフルエンザはどう違うのか?

 普通の風邪の多くは、のどの痛み、鼻汁やくしゃみ、咳などの症状が中心で、全身症状はあまり見られません。発熱もインフルエンザほど高くなく、重症化することはあまりありません。

 一方、インフルエンザは普通の風邪と同じような症状は見られるのですが、38度以上の発熱、頭痛、関節痛などの全身症状が突然現れます。インフルエンザは流行性疾患であり、一旦流行が始まると短期間に多くの人に感染が広がります。例年11月〜4月に流行しますが、その流行の程度とピークの時期は年によって異なります。

 インフルエンザの診断の一つとして、最近では発症早期にインフルエンザウイルス抗原を検出するための迅速診断キットが普及しており、一回の検査でA型かB型かのインフルエンザを同時に区別することが出来ます。当院でも、2002年から実施しています。

 

○インフルエンザ迅速診断キット

 15分で判定可能
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 キットにも色々あるのですが、現在検査室で使用しているのはこのタイプのもので、短時間(約15分)で判定が出ます。

 陽性に出ると、A型の場合はAの所にブルーのラインが、B型だとBの所にラインが出ます。

 

【陽性例】
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 次に、検体の採取方法としては、図のように鼻腔の最下縁に沿うように、出来るだけ奥まで綿棒を入れ、しっかり綿棒をこすりつけます。ある程度のウイルス量が必要なので、この時遠慮して優しくすると、陽性のものも陰性になってしまう場合もあるので、かわいそうでも容赦なくするのがポイントです。 

【検体採取方法】
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また、当院における過去4年間ではありますが、インフルエンザ抗原テストの使用状況を見てみました。
  最初にも述べた通り、流行のピークは年によってまちまちで、主に1〜2月がピークとなっているようです。しかし、2004年度に至っては、3月にピークがきており、たまたま流行が遅れたのと、11月にワクチンを受けているとするともう切れている頃なので、多かったのではないかと思われます。

ちなみに、ワクチンの有効期間は、個人差もありますが2〜3ケ月ぐらいです。難しいとは思いますが、ワクチンを受けるタイミングも大事になってきますね。

次に、年別のA型とB型の割合です。2003年度と2005年度はA型のみでしたが、2002年度と2004年度は両方のタイプが見られました。

予防としては、流行前のワクチン接種、帰宅時の手洗い・うがい、適度な湿度の保持、十分な休養と栄養摂取、人混みや繁華街への外出を控え、マスクを着用することなどが効果的だと思います。

【予防】
・流行前のワクチン接種
・帰宅時の手洗い、うがい
・適度な湿度(50〜60%)の保持
・十分な休養と栄養摂取
・人混みや繁華街への外出を控え、外出時のマスク着用

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最後に、インフルエンザの流行の歴史にちょっとふれてみると、1918年に始まったスペインかぜと言われるインフルエンザが世界各地で猛威をふるい、その後、アジアかぜ、香港かぜ、ソ連かぜとうつりかわり、現在は、A型であるソ連型と香港型、そしてB型の3種類の流行型となっています。しかし、いつフルモデルチェンジして新型インフルエンザが登場するか分かりません。

皆さん、十分予防に努め、がんばって今年の冬をのり切りましょう。

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