巻頭言 ほほえみ第31号(平成12年7月発行) 『「おおぞら」開設十周年を迎えて』

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巻頭言 ほほえみ第31号(平成12年7月発行) 『「おおぞら」開設十周年を迎えて』

2000.07.01

 老人保健施設おおぞらは、10年前の平成2年7月に開設されました。日本で初めて老人保健施設ができたのは昭和63年なので、おおぞら開設の頃は老健の位置づけが理解も認知もされていない黎明期でした。

 

 その後、市の委託をうけて平成6年におおぞら在宅介護支援センターが併設され、平成9年には、おおぞらホームヘルパーステーションが活動を開始し、地域に開かれた施設としての環境整備が整ってきました。

 

 おおぞらでは、早くから3対1の職員配置とケアプランに取り組んできましたが、リハビリは今年からPT、OT、STの3名を配置しました。支援相談員は全て社会福祉士であり、在介センターと合わせて社会福祉士が4名いることも強みです。おおぞらで実地経験を積み、介護福祉士試験に合格した職員も徐々にふえてきました。介護教室は2回シリーズで行っていますが、5年余にわたり年4回の開催をしており、出張介護教室も随時行っています。

 

 10年間で、入所患者様の平均年齢が開設当初の75歳より今は85歳と大きく様変わりし、家庭復帰が非常に困難な状況になってきましたが、紫蘭会の在宅サービスであるデイケアやホームヘルパー派遣や訪問看護や訪問リハビリを組み合わせながら、老健の理念である家庭復帰をめざして、在宅でのケア支援に力を注いでいきたいと思っています。本年度より老健の研修指定施設となりましたが、それに恥じないケアの質の向上が何よりも求められています。職員一人一人がやる気をもって、より高いものを目指してもらいたいと念じています。

 

 このたび、おおぞらに隣接して、ケアハウス(24室)・グループホーム(6室)・デイケア(移転、増員)・在介センター(移転)などを合築した建物を新築する予定です。1階と2階はおおぞらと廊下で直結しており、様々な交流が可能です。そのうち診療所を開設することも念頭にあります。順調にいけば、9月か10月に着工し、来年7月頃完成の予定です。医療法人で経営を行うため、建築補助金はもらえず、従って規模は小規模ですが、患者様の個々の状態に応じた患者様自身の選択肢が増えることで、患者様に継続した質の高いケアを提供していきたいという紫蘭会の理念の一翼を担うと思っています。

 

 さて、いよいよ介護保険がスタートしました。政府は制度の未熟なのは認めており、走りながら改善していくが、思ったほど混乱はなかったといっていますが、施行直前までめまぐるしく変更があった上に、ケアプランと支給限度額の調整や請求事務があまりにも煩雑なため、ケアマネージャーや事務担当者はいたるところで悲鳴を上げています。残業しても追いつかず、家に持ち帰って仕事をするなど正に異常事態ですが、混乱期における一過性のものであって欲しいものです。

 

 先日、患者家族様にアンケート調査を実施しましたが、厳しい意見もいただきました。我々はこれらの苦情を真摯に受けとめ、目に見える形で回答・対応していきたいと思っています。これからは、医療の質・ケアの質が厳しく問われます。近い将来、情報公開が進み、施設間の比較ができるようになると、選ばれる施設とそうでない施設がはっきりしてきて、施設の淘汰が進むでしょう。勝ち残る施設になるためには、職員みんなの向上心が必須です。高いレベルの専門技術のみならず、言葉づかいや身なりや態度などに温かみのある「心のかよったケア」をしていかねばなりません。その上で介護支援専門員、介護福祉士などに是非挑戦してほしいものです。特に介護福祉士は、病院では今回初めて受験資格がとれるので、院内模擬試験で応援しますが、来春は多数の合格者がでるのを期待しています。

 

 7月1日は光ヶ丘病院(19周年)とおおぞらの創立の日でもあります。新たな気持ちで、笑顔を忘れずに次の飛躍に向かってすすみましょう。

 

紫蘭会 理事長  笠島 學

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