巻頭言 ほほえみ第38号(H15/5)

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巻頭言 ほほえみ第38号(H15/5)

2003.05.01

緑が映える季節となり、病院の周りではのどかな水田が広がっています.去年の診療報酬引き下げに引き続き、本年4月から介護報酬の引き下げがあって民間の医療法人経営は益々厳しさを増してきましたが、4月は予想を上回る8パーセントの落ち込みとなり、心の休まる日が来ることは今後まず無いでしょう。しかし競争・淘汰の時代はチャンスでもあります。

 

8月末までに従来の一般病棟60床を30床ずつ一般と療養に分割し、4病棟から5病棟体制になりますが、療養30床を「特殊疾患療養病棟」で船出できるよう準備を進めています。それには急性期基幹病院との連携を一層強化することが求められます。「地域連携・医療福祉相談室」で窓口を一本化させ、脊損・重度意識障害・神経難病者をいかに安定的に確保できるかがカギとなります。

 

光ヶ丘病院では4月から療養3病棟を2交替制としました。重症化が進む中で夜勤者、特にナースは非常に重い負担がかかりますが、真夜中の不要な申し送りが無く、凍結や積雪の中での真夜中の通勤をしなくても済み、3交替より日勤者がわずかだが増えるなどのメリットもあるので、日勤者に時間差を設けるなどの工夫により対応していけそうです。

 

法人では医療保険から介護保険に徐々に重心を移しており、今や売上の6割強を介護報酬が占めています。介護保険では施設サービスに加えて在宅サービスの充実を着実に進めています。法人の理念である「患者様に安心して継続して療養していただく」ためには、職員が医療・介護の質向上に真摯な態度で研鑚するのは当然です。ケアマネと呼ばれる介護支援専門員は新たに9名が合格し、法人全体で27名になりました。鳥取県の某法人では百名いるがまだ足りないとのことですが、グループホームがケアマネ必置となることやケアマネだと利用者様に信頼感や安心感があることなどのメリットが多くあり、資格にどんどん挑戦して欲しいものです。また、介護福祉士は9名合格しましたが、現場での連日の特訓が受験者の自信につながり取得に一役買ったと思っています。職員の皆さんは様々な上級資格看護師や管理栄養士や診療情報士や福祉住環境コーディネーターなど「一ランク上」を目指し、研修会で盛んに発表や参加をしてもらいたい。少人数での勉強会のような質の向上を求める雰囲気が現場から自然に湧き上がってきたことを頼もしく思いながら期待しています。良質な人材育成は法人の柱であり、やる気のある職員を法人は支援し、優遇します。

 

4月から身体障害者は措置から支援費制度に変わりましたが、法人では従来からのおおぞらホームヘルパーでの受け入れの他に、新たに病院のホームヘルパーや光ヶ丘ホームでのショートステイと病院での遷延性意識障害者のショートステイも利用ができるよう申請しました。また、訪問看護ステーションほのぼのでは訪問リハビリの利用者が徐々に増えており、12名ほどが利用されています。県内で訪問リハビリをやっている所は殆ど無く、その存在を知らないケアマネもいますが、在宅でのリハビリ効果は確実にあるのでPRが必要です。リハビリは医療・介護保険、施設・在宅サービスを問わず、療養する上でキーポイントになってきましたが、法人では育児休暇中の3名を除くと、PT7名、OT6名、ST2名であり、県内では割と恵まれていますが、まだまだ不足しており、十分な個別リハビリができない現状です。2箇所で行なっている通所リハビリ(デイケア)は4月から基準が統一され、リハビリ士が不在の日は3割減算になりますが、需要の多い個別リハビリや入浴にほぼ完全に対応できる体制を早く整えたい。昨秋から祭日も稼動していますが、廉価で毎日利用ができ時間延長にも柔軟に対応している特養のデイサービスに対抗するだけの付加価値がないとジリ貧になる恐れがあります。

 

4パーセントの引き下げといわれる介護報酬改定が行なわれましたが、3つの介護保険施設の役割分担が明確化され、老人保健施設は家庭復帰を促し、リハビリを充実させなさいという強いメッセージが読み取れます。おおぞらでは最近数名の家庭復帰がありますが、ほとんど3から6ヶ月後に施設へ再入所されます。通年を通しておおぞらと自宅を往来する方が一定数いるのが理想ですが、家族の強い施設志向、光ヶ丘病院での家庭復帰困難者を多く受け入れていること、冬期の在宅生活が難しい雪国の特性、入所者が超高齢であることなど退所できない要因が多くあり、老健の特養化といわれてもしかたがない現実があります。次回の介護報酬では、貧弱な在宅の受け皿しかない現状を棚に上げて、長期入所者の多い老健は本来の機能を果たしていないとされ、大幅なダウンを突きつけられそうな気がします。

 

平成5年に開設したサンシャイン・メドックは専用スペースでゆったりと日帰り人間ドックが受けられます。受診者は毎年増加し、健保組合が減少し組合員も減っていく中で最近は横ばいですが、検診を含めて年間5千名を超える受診者があります。フルコースの受診者を1日7名以上に増やせないこと、栄養指導がマンネリ化してきたこと、2次検査の大腸ファイバー検査が3ヶ月待ちのため、他院に逃げられる事が多いなどの問題点をもう一工夫して顧客満足度を高めるよう改善していきたいと考えています。

 

絶望的な日本経済を考えると収支の悪化は避けられませんが、我が法人は保健・医療・福祉の分野でバランスよく機能し、それなりの使命を果たすべく努力しています。職員の皆さんは自覚と自信を持ち、常に向上心をもって技術を磨くとともに、ほのぼのとしたやさしい笑顔で患者様と接して欲しいと願っています。

 

紫蘭会理事長 笠島 學

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