巻頭言 ほほえみ第41号(平成16年9月号) 『病弱であろうが地域で暮らせるネットワークづくりを』

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巻頭言 ほほえみ第41号(平成16年9月号) 『病弱であろうが地域で暮らせるネットワークづくりを』

2004.08.09

連日30度を超える猛暑なので、思考力が鈍っていますが、ほほえみが発刊される9月には少しは涼しくなっているでしょう。7月31日に介護老人保健施設おおぞらで、納涼祭が行われましたが、家族の方の参加が80名ほどあり、利用者やボランティアやスタッフを合わせると総勢三百人の盛大な集いになりました。ボランティアの華麗な踊りや、スタッフによる浴衣姿での民謡踊りの後、どんと焼きなどの飲食コーナーや輪投げなどの遊戯コーナーで、家族やボランティアを交えた楽しい交流ができました。猛暑の屋外を避け、これだけの人数をバリアフリーの室内だけでできるスペースがあるのは幸いでした。これを機会に、家族の方との信頼関係を一層強めて在宅復帰に結びつけたり、地域のボランティアの協力を得て、地域に開かれた、地域に信頼される施設として認知されるよう研鑽を重ねたいと思っています。

 

7月、おおぞら通所リハビリに、介護予防・介護軽減の担い手として注目されている6種のパワーリハビリ装置を導入しました。痴呆を含む高齢虚弱者が、パワーリハによって元気になる姿を早く実感したいものです。なお、おおぞらでは、介護の重度化に対応するため、車椅子式の機械浴を2台増設する予定です。

 

さて、光ヶ丘病院では、一般病棟・特殊疾患療養病棟を有する療養主体の病院は県下唯一であるためか、人工呼吸器・中心静脈栄養・経管栄養・気管切開をうけた重症や難病の患者さんの紹介が急増しています。近日、特殊疾患病棟を7床増床(手狭な医療保険療養病棟の二人部屋を減床:手狭といっても一人7.4平方メートルありますが)しますが、難病患者さんの尊厳を最大限に尊重したケアを行っていくつもりです。

 

対象患者さんは歩行不能の長期療養を要する高齢者が殆どを占める当法人ですが、それだから尚更、急性期のように病気を治すという視点だけでなく、患者さんを尊厳ある人間として、いたわりの心を持って接し、人間愛に満ちた全人的「ケア」をするという大きな視点が我々スタッフに要求されます。本人の生活暦はもとより、家族関係をしっかり把握しなければならず、物言えぬ患者さんから意欲を引き出すのは「感性」も必要なことがありますが、患者さんの痛みがわかる心と、医療介護技術とのバランスがとれたスタッフに育ってほしいと願っています。職員の皆さんは誇りと使命感を持って仕事をしてください。やる気と向上心を忘れない職員を私は応援します。

 

当法人は県下で有数の多様な在宅サービスを有しているとはいえ、全国レベルでは質量ともにまだまだ貧弱な方です。訪問看護(訪問リハビリは伸びています)・訪問介護・短期入所生活介護の部門で若干の赤字基調ではありますが、私は在宅重視の姿勢を今後も貫き通すつもりです。施設に入らず、地域で暮らしたいという私自身の気持ちを大切にしたいと思っているからです。訪問診療で患者さん宅にお伺いしていますが、こんなに重症の人をどうして自宅で看ているのかと思うほど重症の方を看病しておられるご家族には頭が下がります。また、病院から一時的に自宅に帰られる重症患者さんの表情が自宅では明るくなる感じがします。虚弱な方も地域で安心して暮らせるように、必要時にはいつでも施設サービスが利用できるように、さまざまな機関と連携し、地域ネットワークを作り上げていきたいものです。当然ながら、わが法人の質を高めることが必要であり、病院機能評価を受審しなければならないと思っています。

 

病院北側に通所リハビリを移動・新築し、ショートステイ・グループホームも移転・新築して在宅部門を集中させたいと考えています。そして、市の水源地がすぐ近くにあり、当地が清水の豊富である利点を活かし、地域に開放された通所リハビリ施設に地域の人々が集い、玄手川にほたるが飛び交い、桜並木が映える、水がおいしい魅力的な地域になることを夢見ています。

 

紫蘭会 理事長  笠島 學

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