『ケアプラン共有化の取り組み』 介護療養型全国大会

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『ケアプラン共有化の取り組み』 介護療養型全国大会

2001.06.01

ケアプラン共有化への取り組み
~家族を含めた全スタッフで関わるケアプラン表を目指して~ 

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富山県医療法人光ヶ丘病院 
介護保険適応型病昧群 1N 
介護:○古井 愛子 矢代 斉子
   大江 -美 廣上 慶子
婦長:中島 房代   

 前回の本研究会において、在宅復帰に向けての取り組みに関して報告し、その中でケアカンファレンスの重要性についても述べました。
 当病棟が療養型病床群になり3年になりますが当初よりケアカンファレンスを積極的に行って来ました。しかしケアカンファレンスにスタッフ全員が参加するのは無理であり、他のスタッフへの伝達方法が常々問題となっていました。過去これまでにいろいろな方法を用いましたが複雑すぎてうまく成果は上がりませんでした。
 今回、ベッドから・浴室・食堂・車椅子などへ患者様が移動しても、その場で分かるような簡略化したケアプラン表を作成しました。
 家族を含めた多業種によるスタッフ全員にケアプランを適切に伝達でき、共有化することが患者様の自立支援を促すためにも重要となります。
 そこで私たちが試みたケアプランの共有化への取り組みについて報告したいと思います。

【パネル説明】
 ①床頭台には、カードケースを利用し個々の簡略化したケアブラン表を設置しました。《表》にはケアプラン表のプログラムにそった一覧表を記載しADL自立度などを記入しました。《裏》には介護目標を記載しました。初めはベッド上に設置していましたが危険が伴う事があり、床頭台の横に設置しました。
 ②入浴用のケアプラン表を作りました。《表》には必要物品の記入欄をもうけ、個人個人に合わせた細かな準備品などを分かりやすくしました。《裏》には注意事項をもうけ、プライバシーを守りながら入洛時の留意点などを記入しました。また、このケアプランを読み上げる係を作り入浴介助者にその場で伝達しました。
 ③食堂のケアプラン表では、テーブルに置いた食札を利用しコメントを書くことで、家族を含め多業種の誰が見ても安心して介助が行なえるようになりました。
 また色分けしたシールを利用しハシやスプーンの種類、エプロン等の必要物品が一目で分かるようになりました。
 ④移乗・移動のケアブラン表は、車椅子のハンドグリップに設置しました。《表》には移乗に関するプランを記入し、《裏》には移動に関するプランを記入しました。このプランの共有化により自立支援を中心とした介護へとつながり、患者様も安心感を持っことができました。
 ⑤ベッド上の図や絵のケアプランでは、文章だけでは伝わりにくい部分を見て理解することができました。
 ⑥申し送りノートの活用によって、多業種を含めて、連絡がスムーズとなりました。
 ⑦ふれあいノートでは、家族の方との意思疎通を図ることができました。このノートにレクリエーション等の参加の様子や一日の過ごされ方などを記入することで、家族からの返事がたくさんあります。
 ⑧病棟では《やすらぎ新聞》を発行し、ご家族に配付しています。ここには誕生会(隔月)やレクリエーション・グループワープなどの活動内容や写真などが掲載されていす。また、病棟の掲示板には常に新聞が貼られ患者様や家族の方が足を止めて読んでおられる姿が見られます。
 ⑨このチームアプローチに関してスタッフヘのアンケート調査をおこないました。最初はまとまりがなかった意識も日を重ねる毎に自立支援の重要性に目覚めました。チームで個人個人にあったプランを展開していくための意識も育ちはじめた今、更なるアプローチを目指していこうと思いました。


【考察及びまとめ】
 ケアブランを実残していくにあたり、家族を含めた多業種によるチームアプローチは大切であると思います。そのためには、患者様のプライバシーを守りながら、家族とのふれあいノートを活用し、誰が見ても分かりやすい図や絵を利用したケアブラン表を作成することが大切だと思いました。
 また、患者様が移動した時でも分かるよう場所ごとにケアプラン表を作成し設置することが大切だと思われました。どんなに優れたケアプランができたとしても、スタッフ全員に適切に伝達されなければ意味はなくケアプランの共有化の重要性が改めて感じられました。今後も、患者様のADL・QOL向上のため、ケアプランの共有化の方策を枚討していくことが、次へのステップアップに繋がると思われました。
 在宅復帰に向けて、患者様の意思を尊重し家族の希望を取り入れていくことが必要であり、家族の方が参加しやすい環境を作る大切さも痛感しました。

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