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巻頭言 ほほえみ第74号(平成30年8月号)

 多大な被害を出した西日本水害は、自然の猛威を実感し、その後の連日猛暑にはお手上げ状態で、37年振りだという平成30年北陸豪雪は忘却のかなたにあります。広報誌「ほほえみ」は5か月毎の発行ですが、これは編集委員が専属でなくても出来る間隔と思って始めましたが、5か月の間に随分変化がありました。

 今春に診療報酬・介護報酬の同時改定があり、まず私が県支部長をやっている老人保健施設(老健)では、在宅復帰施設・在宅支援することが明文化され、在宅復帰率やベッド回転率や入退所訪問指導の割合やリハ職・支援相談員の配置や重介護者の割合など10項目を指標化し、超強化型からその他までの5ランクに報酬額が分類され、明暗が分かれました。幸い老健おおぞらでは、2番目の在宅強化型を取得できています。これは併設のグループホーム9床を有料老人ホームに変え、ホームヘルパーを再開し、在宅の受け皿にしたのが有効だったのもありますが、何といっても老健の役割を理解した職員の意識が変わり、向上意欲が出てきたことが大きな収穫です。通所リハビリの利用者も増え、今、おおぞらは活気があります。リハ職員などがもう少し増えてくれるのを願っています。

 病院のほうは、5人の新社会人新人ナースや2桁の看護学生がようやく仕事に慣れてきました。13対1看護病棟では、基幹病院や特養や老健おおぞらや在宅からバランスよく入院があり、過去最高の患者引き受けの月もありました。重症度は30%を超え、平均在院日数は17日に短縮しています。2つの医療療養病棟は医療区分3の最高ランクが最多を占め、寝たきり・認知症があり、医療が必要な患者さんを多く引き受けています。骨折脳卒中連携パスの方も多くおられ、今春から高く評価された在宅復帰機能強化加算を取得しています。ただ、殆ど重症患者なので、退院が非常に多く、満床とは程遠い状態なのが悩みです。

 介護療養病棟を転換して、生活の場でもある「介護医療院」にする準備中ですが、今秋に開設します。1人当たり8平方メートル以上あり、減算なく移行できます。医療区分が低いが自宅には戻れない人の受け皿になるでしょう。地域包括ケア病床からの移行も老健と違って在宅扱いになるので人気が出るかもしれません。尊厳とプライバシーを重視し、地域に開かれた施設にしていきたいと思っています。

紫蘭会理事長  笠島 學

巻頭言 ほほえみ第73号(平成30年3月号)

 今冬の北陸は大雪で、56豪雪以来と言われていますが、車社会になってから経験したことのない大渋滞となった日もありました。雪に強い北陸新幹線があって良かったですが、雪かきにうんざりしています。

 さて、病院の病床稼働率は低下傾向にあり、101131では3年間で4ポイント低下しているデータもあります。当院でも入院者も多いが、元気で退院する方や死亡退院も更に多く、稼働率が80%という病院開設以来の数値に青くなったのは、つい2か月前でした。先月は月別で最多の入院数となり一息つきましたが、満床には程遠い状態です。基幹病院からの重症患者や脳卒中・骨折連携パスの予定入院もありますが、自宅や施設からの緊急入院が急増しています。これは、在宅サービス部門を充実させ、医療・医療連携のみならず、医療・介護連携を進め、安全で質の高い医療・ケアを提供せよという天の声だと思います。外来稼働時間帯であれば、人工呼吸器を含むどんな重症患者でも、寝たきりで不穏行動のある認知症患者でも引き受ける「急性期機能」をもった病院であるべきです。当院の131病棟は重症度が3040%もあり、基幹病院に劣らないケアを行なっています。

また、入院直後から退院後の生活を考えて行動する「在宅マインド」をもった、ケアマネ的発想がある医師・看護師・リハ療法士・介護福祉士などであるべきだと思っています。嬉しいことに、4月から5人の新人ナースや看護学生卒業などでナースが一挙に2桁も増えます。期待を裏切らない卒後教育をして下さい。

10月から1病棟を介護から医療療養病棟に転換しましたが、医療区分の高い患者が徐々に増えてきました。

1月から老健おおぞらに併設のグループホーム9床を有料老人ホームに変換しました。新設の訪問介護や通所リハビリ・訪問看護の活躍の場が拡がり、老健では、安定的に在宅復帰加算が取得できます。今後は、通所リハビリを重介護度の方に、もっと利用してもらえるよう、短時間リハ及び長時間リハの利用を進めていきます。老健のリハ療法士を増員し、退所後の訪問リハも新規に施行し、週3回以上リハビリを行なうスーパー強化型老健を目指します。

4月の同時報酬改定では、面積基準をクリアしているので、介護病棟を早々に介護医療院に転換することを検討しています。また、病院・老健・在宅部門が一体となり、医療機関・施設・地域と連携を深めたいものです。

紫蘭会理事長  笠島 學

巻頭言 ほほえみ第72号(平成29年10月号)

 9月に全日病学会が金沢であり、先駆的な病院の発表を興味深く聴きました。そっくり同じ事はできないけど、より良い病院にするためのヒントとなり、元気をもらいました。4題の発表を含めて20名も職員が参加したので、学会で感じたことを糧にして、今後に生かしてほしいものです。

 当院は慢性期医療が主体ですが、13対1病棟では重症度医療看護必要度が、毎月30%を超えています。7対1急性期病院の最多帯は25から29%なので、それより高値で、重症対応がしっかりと出来ているといえます。認知症や寝たきりで医療を要する重症患者を積極的に受け入れています。急患や急変に対応できる急性期機能を持ち、安全で質の高いケア・医療を提供していきますが、それには絶えず真摯に自己研鑽を積み重ねることが必要なのは言うまでもありません。

 各疾患別リハビリで最高ランクのリハビリは栄養状態を改善しフレイル(虚弱)に対応した歩行訓練も大切ですが、排泄と嚥下リハビリの充実が在宅へ帰すカギになります。PTOTの病棟別配置により在宅復帰を高めることを検討しています。また今後激増する認知症に対しては認知症ケア加算1を算定し、週1回の病棟ラウンドや全職員対象の研修会を行なっていますが、高岡市認知症初期集中支援チームを委嘱され、ケアマネージャーや地域包括支援センターの困難事例に対応しているので、在宅部門の方々と強い信頼関係を築けました。

 2か月に一度開催している地域医療連携の会では在宅医療を行っておられる先生方と顔の見える関係を構築でき、一定数の紹介があります。

 医療度の高い患者さんに対応するため、10月に介護療養病棟の1つを医療療養に変換します。また、年内に老健の中にあるグループホームを老人ホームに転換しますが、職員が協力し合って在宅生活を支え、老健の在宅復帰率を高める一助にしたいと思っています。更に、病院内を改修し、急性期病院からの重症者に対応できる在宅施設を院内に作れないか検討中です。

 来春に同時改正があり、病院機能分化や地域医療構想も進捗しますが、何があっても、地域に信頼され、質の高いケアをやっていきたいものです。いつも言っていますが、法人は、一つ上の資格取得など、やる気のある職員を全面的に支援していきます。

 

紫蘭会理事長  笠島 學

管理栄養士(産休代理)

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