暑い日が続きますが今年の夏はかつてない猛暑になりそうですから、熱中症には十分ご留意ください。昭和56年7月に開設した光ヶ丘病院も32年が経過し、県内有数のバラエティに富んだ在宅サービスと施設サービスを有する医療法人として着実に歩んできました。最近は、在宅や介護施設からの緊急入院が増えてきており、地域との連携の輪が少しずつ広がってきているのを実感しています。在宅医療では、要望の多い言語聴覚士が加わり6名のスタッフがいる「訪問リハビリ光ヶ丘」や訪問件数が伸びて開業ドクターとの信頼関係が厚い「訪問看護ステーションほのぼの」や入院相談の入り口でもある地域連携室がしっかりと対応しており、医療処置に対応できる3か所のショートステイや言語聴覚士もいる2か所の通所リハビリ、2か所の居宅介護支援事業所とお互いの連携を密にしています。
先月から「老健おおぞら」で20%の施設しか取れていない在宅加算が取得できました。在宅復帰をかかげる老健なので、地域包括支援センターやケアハウス、グループホームを併設している強みをいかして、地域包括ケアの要としての役割を果たしていきます。
日本慢性期医療協会の在宅医療講座が4月から3か月間あり、6時間ずつ6回の講義を受講してきましたが、慢性期医療の重要性を再確認し、講師陣の在宅に対する情熱を感じてきました。受講内容を吟味し、当法人にどう生かすか思案中です。
現在、看護部長が看護協会のセカンドステージ研修中で、その後は師長・主任達を次々とファーストレベル研修をさせたいと言われ、介護を含めた看護教育にかける情熱は頼もしい限りです。是非、今、活発に行っている質の高い看介護研修を継続してください。
病棟は病室転換を工夫することで介護療養を可及的に減らし、医療療養を増やす方針でいきますが、医療度の高い重介護患者が増えるのは、むしろ、望むところであり、スタッフのモチベーションも上がるでしょう。常に研鑽を積み、質の高い「ケア」を目指すのは、医療人にとって、当然の使命です。
紫蘭会 理事長 笠島 學