2023年8月1日、光ヶ丘病院は、回復期リハビリテーション病棟(50床)を開設予定です。
脳卒中や骨折後の回復期リハビリテーションを積極的に行い、機能回復を助け、自宅に帰る支援を行っていきます。
→回復期璃場ビリテーション病棟(2023年8月開設:追記)
【回復期リハビリテーション病棟の対象者】
※リハビリテーション科専門医(日本専門医機構認定)が診察し、訓練効果が見込まれる入院期間を決定させて頂きます。
【光ヶ丘病院の回復期リハビリテーション病棟の特徴】
1.歩く可能性や食べる可能性を追求する~リハビリテーション科専門医によるマネジメント~
2.先端リハビリテーションの導入
3.心のケアとなる音楽療法や臨床美術(アートセラピー)・園芸・農活動の実践
1.歩く可能性や食べる可能性を追求する~リハビリテーション科専門医によるマネジメント~
リハビリテーション科専門医がかかわることにより、積極的で効率的なリハビリテーション医療を提供することができます。たとえば、下肢装具を適切に処方することによって歩ける可能性を追求します。脳卒中や誤嚥性肺炎などのために、食べられなくなってしまった方に対して、積極的に嚥下造影検査や嚥下内視鏡検査を行っています(年間250件以上)。また、言語聴覚士は複数名おり、管理栄養士、看護師らとチームでアプローチをしています。
2.先端リハビリテーションの導入
上記2名のリハビリテーション科専門医は、脳卒中後の神経リハビリテーション(ニューロリハビリテーション)で医学博士を取得しており、さまざまな臨床経験・研究実績があります。2023年7月に外来リハビリテーション室の改築が終わり、以下のような先端リハビリ機器を導入しました。いくつかを紹介いたします。
1)C-Mill(歩行分析計)
体を天井からつるして足への負担を減らし、安全性を確保しながら、歩行訓練を行います。足元に投影したイラストの通りに歩いたり、よけたりする課題は楽しく、難易度を調整することができます。同時に、歩行能力を評価しつづけており、歩行の改善を数値化できます。
2)EsoGLOVE(能動型展伸・屈伸回転運動装置)
空気圧で動作する手指にあったロボティックグローブで、自然な動きを再現します。他動的に指を動かしたり、自分の指の動きを助けたりするモードがあり、まひした指の機能回復を助けます。また、画面に、指の状態を視覚的に表示することで、さらに脳を刺激します。
3)ReoGo-J(能動型上肢用他動運動訓練装置)
脳卒中などによる、肩や肘の関節の固さや、運動まひを改善することを目的とするロボットです。運動まひの程度に応じた5つのアシストモードと、多彩な訓練課題を組み合わせることによって難易度を調整し、個々の状態に合わせたプログラムを提供します。
4)HUR(空圧式筋力トレーニングマシン)
ヘルシンキ工科大学のバイオメカニクス研究から開発された空圧式トレーニングマシンで、日本を含む世界60ヵ国以上で採用されています。人間工学に基づいたデザインで、リハビリテーションや高齢者のエクササイズに適切な負荷を提供します。
3.心のケアとなる音楽療法や臨床美術(アートセラピー)・園芸・農活動の実践
脳卒中患者の約3割がうつ状態になるといわれ、また、認知症のある患者が少なくないことから、身体の機能訓練だけでなく、心のケアも重要と考えています。当法人では、2020年から、介護領域(介護老人保健おおぞら・デイケア光ヶ丘など)を中心に各活動を実施し、入所者や利用者の方々に大変好評を得ております。また、2022年5月には、「リハビリファーム」を立ち上げ、「農」を通じたリハビリテーションの実践や地域とのつながりの場として利用しています。