当院リハビリテーション科の新藤恵一郎、新藤悠子が、認知症サポート医養成研修を修了しました。
認知症サポート医の機能、役割には、以下の3つがあり、地域における「連携の推進役」を期待されています。
1) 認知症の人の医療・介護に関わる、かかりつけ医や介護専門職に対するサポート
2) 地域包括支援センターを中心とした多職種の連携作り
3) かかりつけ医認知症対応力向上研修の講師や住民等への啓発
(認知症サポート医養成研修:国立長寿医療研究センターHP)
笠島學理事長に上記2名が加わって3名体制となり、当法人の認知症に対する医療・ケアが充実していくことが期待できます。
2021年2月26日、ボルファート富山で、当院リハビリテーション科医師の新藤恵一郎が、「痙縮治療 Meet the Expert」で、「地域医療におけるボツリヌス治療」という題目で講演しました。
ボツリヌス治療は、脳卒中後などにみられる上肢や下肢の痙縮(つっぱり)を減らします。それにより、歩行能力を改善したり、介護量を減らすことができる可能性があります。
今後も紫蘭会では、ボツリヌス治療にさらに力を入れていきたいと考えています。ご相談は、ボツリヌス治療外来をご予約ください。
[ボツリヌス治療外来(リンク)]
当院リハビリテーション科医師の新藤恵一郎が責任著者、新藤悠子が共同著者の論文が掲載されました。デンマーク留学中にDRCMR(Danish Research Center for Magnetic Resonance)で行った研究成果です。
Multimodal Assessment of Precentral Anodal TDCS: Individual Rise in
Supplementary Motor Activity Scales With Increase in Corticospinal
Excitability
Karabanov AN, Shindo K, Shindo Y, Raffin E, Siebner HR.
Front. Hum. Neurosci., 25 February 2021 |
https://doi.org/10.3389/fnhum.2021.639274
https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnhum.2021.639274/full
(オープンアクセス)
[ 要旨 ]
一次運動野への経頭蓋直流電気刺激(tDCS)の効果は、一般的には陽極刺激(Anodal tDCS)で皮質運動野の興奮性を促通すると言われていますが、個人差が大きいと言われています。
本研究では、Anodal tDCSの効果を、経頭蓋磁気刺激(TMS)と機能的MRI(fMRI)で評価し、その関連性を検討しました。その結果、Anodal tDCS後に、TMSで誘発された運動誘発電位(MEP)の振幅が増加した個人は、補足運動野(SMA)の脳活動が増加し、MEPの振幅が低下した個人では、SMAの脳活動が減少していました。このことは、tDCS効果には、一次運動野からの生理学的特徴が、Anodal tDCSの効果を決定することが推察されました。