心臓リハビリテーションは、心臓そのものに対する治療はもとより、心臓や血管の障害に伴って生じる全身の機能低下に対する治療法です。心臓リハビリテーションを続けると、心臓や血管の機能が改善するとともに、病気を抱えながらも体を動かすことへの不安感が減り、精神面でも前向きになります。心臓病の増悪や再発予防のために薬による治療に加え、心臓リハビリテーションによる治療も大変有益です。
心臓リハビリテーションの対象となるのは、慢性心不全、心筋梗塞や狭心症、心臓手術後、閉塞性動脈硬化症などをもつ入院中および外来患者様です。当施設では、それぞれの患者様の病状に応じて、エルゴメータを使った有酸素運動、筋力増強運動、ストレッチなどを適切に組み合わせ、週2~3回行っています。多くの報告から、心臓リハビリテーションにより元気で長生きできる人が多いことも明らかです。積極的に心臓リハビリテーションに参加し、これを継続しましょう。